Simon & Halbig

(シモン&ハルビッグ) C.1870〜1925+

 ファッション・ドールやべべ、キャラクター・ドール、ミニチュア・オール・ビスク・ドール、衣装などを製作していた。

 初期の頃はフランス市場のために作っていたものが多く、それらはフランス人形として売られており、フランス製ビスクよりも優れたものも沢山あった。

 1870〜80年代のファッション・ドールはマークの付いていないドーム型ビスク・ヘッドがほとんどであった。

 ボディは関節部にテノン・ジョイントを用いた、布を被せた木製で、手足はビスクのものもある。

 べべの接合は関節部にポール・ジョイントを用いたコンポジション製ボディが使われた。1880年代後半には939や949などの刻印マークの付いたものや、150や151などの型番号が付いたキャラクター・ドールがある。

 通常S+Hと型番号がヘッドに刻印されている。黒人や東洋人の表情を写したエスニック・シリーズでも有名で、他にジュモーやカマー&ラインハルト、またオートマタ・メーカーのランベールやルレー・デカンにもヘッドを供給していた。

Kämmer & Reinhardt

(カマー&ラインハルト) C.1886〜1925

 トレード・マーク「K(スター)R」で知られるこのメーカーは、主にキャラクター・ドールを扱った発売元。

 ビスク製ヘッドの人形には「K(スター)R」「SIMON & HALBIG」と両社のマークと、その下に型番号が刻印されている。

 子供の表情を写実的に捉え、個性を強調したキャラクー・ドールは今日も欧米諸国のコレクターでは大変人気がある。

 なかには型番号107「CARL」109「ELISE」114「HANS & GRETCHEN」などモデルになった子供の名前を付けた人形もあった。また目が左右にキョロキョロと動く装置を付けた「フラーティング・アイ」や、開いた口に舌や歯がついたものもある。

 20世紀になるとセルロイドなどビスクとは異なった素材でも人形を作り続けた。

J.D.Kestner

(J.D.ケスナー) C.1805〜1925+

 初期の頃は木製、パピエ・マーシェ、ワックスなどの素材で人形を作っていた。

 1870年前後にチャイナやビスク製ヘッドを作り始めたが、その頃の初期のビスク・ドールはフランス市場の為に作られ、フランス人形として売られていた。(1870年以前のフランスのファッション・ドールなどはドイツで作られたものが多い。)

 1880年頃にはべべ・タイプ、1900年に入るとキャラクター・ドール、1910年頃には「キブソン・ガール」と呼ばれる新しいタイプの大人の姿をした人形などが登場した。

 他にも221の型番号のグーグリィー・アイなどユーモアがある、おどけた表情のものや中国人や日本人などイエロー・ビスクのオリエンタル・ドールなどを作った。

 ヘッドにはJ.D.Kと型番号が刻印されている。またケスナーに限らずドイツ人形の多くに「Made in Germany」と国名が刻印されている。

Gebrüder Heubach

(G.ホイバッハ) C.1820〜1925+

 初代のホイバッハはゾンネベルグで人形の商いをしていた。他のドイツのメーカーにもヘッドを供給し、また1860年代にはパリにもエージェントをおいていたことからして、フランスにもヘッドやボディを売っていたと思われる。

 20世紀に入るとキャラクター・ドールを主に製作したが、その多くの人形の目には「インタグリオ・アイ」(描き目だが、目のまぶたのラインに沿って白いハイ・ライトの点を描き、瞳の部分が沈み彫りになった目)と呼ばれる特殊な方法で目を描いている。

 またカツラを使う代わりに、型取りにされて焼かれたヘアー・スタイルのヘッドも多い。

 ヘッドのクオリティーのわりにボディの質はあまり良くない。ほとんどのヘッドにHEUBACHの刻印マークが付いている。